TOPへ

小児近視治療(リジュセア)

お子様の近視発症のメカニズム

お子様の目は、生まれた時には遠視の状態です。成長とともに、両目で物を見る経験を重ねることで、網膜に焦点が合い、遠くも近くもクリアに見えるようになります。
しかし、遺伝的な要因や、近くの物ばかりを長時間見続ける生活習慣などによって、眼球の奥行き(眼軸長)が伸び過ぎてしまうと、焦点が網膜の手前に結ばれるようになり、近視が進行します。一度伸びてしまった眼軸長は、残念ながら元に戻すことはできません。そのため、お子様の成長期における眼軸長の伸びすぎを抑制することが、近視の進行を食い止める上で非常に重要となります。

リジュセアについて

現在、お子様の近視の進行を抑えるには、「リジュセア」という点眼薬が用いられています。リジュセアは、低濃度のアトロピン(0.025%)を含有しており、2年間の点眼により近視進行を平均60%軽減するという研究結果も報告されています。アトロピンは以前から近視の進行を抑える目的で使用されてきた成分ですが、2025年より国産のリジュセアが発売になり、日本国内で使用が拡大しています。

リジュセアの特徴

  • 両目に1日1滴ずつ点眼し、1日に1本使い切ります。
  • 手元の作業にも影響を与えず、普段通りの生活が可能です。
  • 日中の眩しさが増すことがなく、サングラスは不要となります。
  • 副作用は非常に稀で、安全性が高いとされています。
  • リジュセアを使用しない場合と比較して、近視の進行を平均60%抑制できると報告されています。
  • 毎晩、就寝前に1滴点眼するだけのお手軽な治療法です。

リジュセア治療が可能となる条件

近視の程度

軽度(-1D)から中等度(-6D)

対象年齢

5歳から18歳

通院

定期的に通える(約3か月ごと)

点眼習慣

毎晩、就寝前の点眼を継続できる

近視

先に治療を要する他の眼疾患(弱視など)がない

リジュセアの治療の流れ

Step1初診・治療開始

診察と検査を行い、リジュセア治療の適応を判断します。
治療可能と判断された場合は、ご希望に応じて、治療内容を詳しくご説明します。
初診日には1か月分のリジュセアを処方いたします。

Step2初回の経過観察

リジュセア処方から1ヶ月後に診察と検査を行い、問題がないか確認します。
問題がないようであれば、同日にリジュセア3か月分を処方いたします。

Step3定期受診

その後は、処方された点眼を使い切る3ヶ月ごとに診察・検査を受け、経過を確認しながら治療を継続します。

リジュセアの料金

保険診療の対象外となります。

リジュセア1か月分 4500円/1か月
検査費 2200円

 

よくある質問

リジュセアを使っていると、何か副作用が起こりますか?

リジュセアは、これまで使用されていた近視抑制点眼薬に比べて、副作用のリスクが低いとされています。可能性のある副作用としては、一時的なぼやけや眩しさを感じることなどが挙げられますが、いずれも軽度なものがほとんどです。また、リジュセアは就寝前に点眼するため、副作用が現れた場合でも起床時には回復していることが多く、日常生活への影響は少ないと考えられています。

リジュセア治療で視力は回復しますか?

リジュセアは、近視の進行を抑制する効果が期待できる治療法ですが、残念ながら視力そのものを回復させることはできません。ただし、一時的な近視である「仮性近視」の場合は、生活習慣の改善によって視力回復が期待できます。

リジュセア治療を、どのくらいの期間続けなくてはいけませんか?

当院では、リジュセア治療を2年以上継続することをお勧めしています。視力は、お子様の将来に大きく影響する可能性があります。しっかりサポートしますので、根気強く治療に取り組んでいきましょう。

眼鏡やコンタクトレンズを使用中でも治療を受けられますか?

はい、眼鏡やコンタクトレンズを使用しているお子様でも、リジュセア治療を受けることができます。なお、点眼の際には必ずコンタクトレンズを外してから使用してください。

リジュセアによる全身への副作用はありますか?

現時点では、全身に影響を及ぼす副作用は確認されていません。