近視
近視とは
近視とは、遠くのものがぼやけて見え、近くのものははっきりと見える視力の状態です。これは、目に入ってきた光が網膜の手前で焦点を結んでしまうことが原因で起こります。近視は遺伝的な要因に加え、生活習慣や環境によっても進行する可能性があるため、適切なケアが重要です。
近視の症状・見え方
近視の主な症状は、遠くのものがぼやけて見えることです。例えば、黒板の文字が見えにくい、道路標識の文字が判別しにくいといったことが挙げられます。進行すると、目を細めて物を見ることが増えたり、目の疲れや頭痛が起こることもあります。特に、スマートフォンやパソコンの画面を見る時間が長い人は、目の負担が大きくなりやすいので注意が必要です。
近視の原因
近視の発生には、遺伝的要因と環境要因が関係しています。
遺伝的要因
近視の家族歴がある場合、発症リスクが高くなります。
環境要因
長時間の近距離作業(読書、スマホ、PC作業など)や屋外活動の不足が、近視の進行を早めるとされています。特に、成長期の子どもは目の形が変わりやすく、長時間のデジタルデバイス使用が近視を進行させるリスクがあります。
近視の矯正方法
近視は、適切な矯正方法で快適な視力を維持できます。
メガネ
最も一般的な矯正方法で、手軽に視力を補正できます。特に、度数が安定していない成長期の子どもに適しています。
コンタクトレンズ
視界が広く、スポーツ時にも便利ですが、適切なケアを怠ると眼疾患のリスクがあるため、正しい使用が重要です。
オルソケラトロジー
(ナイトレンズ)
就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装着し、角膜の形を矯正する方法です。日中は裸眼で過ごせるため、メガネやコンタクトが煩わしい人に向いています。
※当院では扱っておりません。(今後開始を検討しています)
レーシック・ICL
(眼内コンタクトレンズ)
レーシックは角膜を削る手術で、ICLはレンズを目の中に挿入する方法です。どちらも裸眼視力を向上させる効果がありますが、適応条件やリスクを考慮する必要があります。
※当院では行っておりません。
近視の進行を抑える方法
- 屋外での活動を増やす(自然光を浴びることが近視の進行を抑える効果があるとされています)
- スマートフォンやPCの使用時間を適度に制限する
- スマートフォンやPC と30cm以上の距離を保ち、適度な休憩を取る
遠視
遠視とは
遠視とは、近くのものだけでなく遠くのものもピントが合いにくく、ぼやけて見える視力の状態(遠近どこにもピントが合わない状態)を指します。遠視の目では、光が網膜の後ろで焦点を結ぶため、近距離の視力が低下しやすくなります。特に子どもの遠視は気づかれにくく、学習や日常生活に影響を与えることもあります。
遠視の症状・見え方
軽度の遠視
若年層では、ピント調節機能(調節力)を使うことで視界をクリアに保てることがありますが、その分目の負担が増え、目の疲れや頭痛が生じることがあります。
中等度以上の遠視
近くのものがぼやけやすく、読書やスマートフォンの画面を見るのがつらくなることがあります。特に長時間のデスクワークや勉強をすると、目が疲れやすくなるのが特徴です。
年齢による影響
若いころは遠視を補正できても、加齢とともに調節力が低下し、近くのものが見えづらくなります。これを「老眼」と混同しやすいですが、遠視の人は老眼の症状が早く現れる傾向があります。
遠視の原因
遠視の原因は、大きく分けて「眼球の構造」と「年齢による変化」に関連しています。
眼球の構造による遠視
眼軸が短い
目の奥行き(眼軸長)が短いと、光が網膜より後ろで焦点を結んでしまい、遠視になります。特に、子どもの遠視はこの要因が強く、成長とともに眼球が大きくなることで改善することもあります。
角膜や水晶体の屈折力が弱い
目のレンズ部分の屈折力が足りないと、遠視になりやすくなります。
年齢による遠視
加齢により水晶体の弾力が低下すると、ピント調節機能が衰え、近見視力がが悪化することがあります。特に40代以降は、老眼と重なって近くがますます見えにくくなります。
遠視の矯正方法
遠視は、適切な矯正を行うことで快適な視界を維持できます。
メガネ
最も一般的な矯正方法で、プラス(+)の度数のレンズを使用します。特に学童期の子どもや長時間のデスクワークを行う人に適しています。
コンタクトレンズ
遠視用のソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズを使用することで、より自然な視界を得られます。アクティブに活動する人や、見た目を気にする人におすすめです。
老視(老眼)との兼用矯正
40代以降では、遠見・近見の両方を補正する「遠近両用メガネ」や「遠近両用コンタクトレンズ」が選択肢になります。
生活習慣による対策
- 目を酷使しすぎず、適度に休憩を取る
- PCやスマートフォンなどと30cm以上の適切な距離を保って使用する
- ルテインやビタミンAなど、目の健康を維持する栄養素を摂取することを意識する
乱視
乱視とは
乱視とは、角膜や水晶体の形状が均一でないために、光が網膜上で正しく一点に集まらず、ものがぼやけたり、二重・三重に見えたりする屈折異常の一つです。
通常の目では、角膜や水晶体のカーブはほぼ球形を保ち、光が適切に屈折されて網膜上で焦点を結びます。しかし、乱視の目では、角膜や水晶体がわずかに歪んでおり、縦・横・斜めなど異なる方向で屈折が変化するため、視界がにじんだり、はっきりと見えにくくなります。
乱視は、軽度であれば気づかないこともありますが、度数が強くなると視力低下や目の疲れ、頭痛を引き起こすことがあります。
乱視の症状・見え方
ものが二重・三重に見える
文字や物の輪郭がダブって見えたり、にじんで見えたりします。特に夜間や暗い場所では光のにじみが目立ちやすくなります。
遠くも近くも
ピントが合いにくい
近視や遠視とは異なり、乱視は距離に関係なく、見えづらさを感じることがあります。特に細かい文字や模様を見る際に違和感を覚えやすくなります。
目の疲れや頭痛が
起こりやすい
乱視のある人は、無意識のうちにピントを合わせようとするため、目の筋肉が疲れやすくなります。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用後に目の痛みや頭痛を感じることが多いのが特徴です。
夜間の視力低下
暗い場所では瞳孔が開き、光の屈折異常が強調されるため、街灯や車のヘッドライトの光がにじんで見えやすくなります。
乱視の原因
乱視の主な原因は、角膜や水晶体の形状のわずかな歪みです。
先天的な乱視
生まれつき角膜や水晶体のカーブが均一でない場合、乱視が生じることがあります。遺伝的な要因が影響することが多く、家族に乱視の人がいる場合、発症リスクが高くなることがあります。
後天的な乱視
外的要因や白内障の進行、角膜疾患によって、乱視が進行することもあります。
角膜の変形(円錐角膜など)
一部の眼疾患では、角膜が異常に変形し、強い乱視を引き起こすことがあります。
目のケガや手術の影響
外傷や手術の影響で角膜の形が変わると、乱視が生じることがあります。
乱視の矯正方法
乱視は、適切な矯正を行うことで、クリアな視界を取り戻すことが可能です。
メガネによる矯正
乱視用のメガネには「円柱レンズ(トーリックレンズ)」が使用され、角膜や水晶体の歪みを補正します。メガネは手軽に矯正できるため、多くの人にとって最も取り入れやすい方法です。
コンタクトレンズによる
矯正
乱視用ソフトコンタクトレンズ(トーリックレンズ)
一般的なソフトコンタクトレンズに比べて、乱視補正機能があり、快適な視界を得られます。
ハードコンタクトレンズ
角膜の形状を一定に保つことで、角膜の歪みを矯正し、よりクリアな視界を実現します。特に中等度以上の乱視には、ハードコンタクトレンズが適している場合があります。
オルソケラトロジー
(ナイトレンズ)
特殊なハードコンタクトレンズを寝ている間に装着し、角膜の形を矯正する方法です。日中は裸眼で過ごせるため、メガネやコンタクトが不要になります。ただし、適応には個人差があり、医師の診断が必要です。
※当院では扱っておりません。(今後開始を検討しています)
レーシック・ICL
(眼内コンタクトレンズ)
レーシック
角膜の形を調整し、光の屈折異常を補正する手術です。軽度~中等度の乱視に適しています。
※当院では行っておりません。
ICL(眼内コンタクトレンズ)
目の中に特殊なレンズを挿入することで、より精密な視力矯正が可能です。特に強い乱視の人に向いています。
※当院では行っておりません。
生活習慣による乱視の
進行予防
目を適度に休ませる
長時間のスマートフォン・PC作業は、目の疲れを引き起こすため、1時間に1回は休憩を取ることが推奨されます。
正しい姿勢を意識する
近くのものを凝視する癖があると、目に負担がかかりやすくなります。適切な距離を保つことが大切です。
目をこすらない
角膜の形が変形しやすくなり、乱視が悪化する可能性があります。